農業者年金は、国民年金の第一号被保険者である農業者が、より豊かな老後生活を過ごすことが出来るよう国民年金(基礎年金)に上乗せした公的な年金制度です。
60歳未満の国民年金の第一号被保険者であって、年間60日以上農業に従事する者であれば誰でも加入できます。
農地を所有していない農業者や配偶者、後継者などの家族従事者も加入することができますし、脱退も自由です。脱退一時金は支給されませんが、加入期間にかかわらず、それまでに支払った保険料は将来、年金として受け取ることができます。
将来の年金受給に必要な原資は、あらかじめ定められている保険料をもとに自ら積み立てたものと、その運用実績により受給額が決まる積立方式の確定拠出型年金です。
そのため、加入者・受給者数に左右されない、少子高齢時代に強い制度です。
認定農業者等一定の要件を備えた意欲ある担い手に対して、保険料(月額20,000円)の2割、3割又は、5割の政策支援(保険料の国庫助成)があります。
毎月の保険料は、20,000円が基本ですが、最高67,000円まで、ご自身のライフプランに合わせて保険料を自由に選択できます。
保険料は、最大804,000円の社会保険料控除の対象となります。支払われる年金にも、公的年金控除が適応されます。
年金は、終身受給できます。加入者や受給者が80歳になる前に亡くなった場合は、80歳までに受け取ると仮定した金額を死亡一時金として遺族が受け取れます。