帯状疱疹の予防接種は、令和6年12月の基本方針部会(厚労省)において、令和7年4月1日より開始することが承認されました。
これに伴い釧路町においても、下記の対象者に接種券・予診票を4月初旬に郵送いたしました。
ただし、接種日時点で60歳以上65歳未満であって、ヒト免疫不全ウイルスにより免疫の機能に日常生活がほとんど不可能な程度の障害を有する方として厚生労働省令で定める方については、接種券等の発行にあたり確認が必要となりますので、釧路町けんこう応援課(0154-40-5214)までご連絡ください。
対象者は年度によって異なり、案内が送られるのは対象年度限りとなります。この機会を逃さないようにご注意ください。
令和7年度の対象者、以下のとおりです。
年齢 | 生年月日 |
---|---|
65歳 | 昭和35年4月2日〜昭和36年4月1日生まれの方 |
70歳 | 昭和30年4月2日〜昭和31年4月1日生まれの方 |
75歳 | 昭和25年4月2日〜昭和26年4月1日生まれの方 |
80歳 | 昭和20年4月2日〜昭和21年4月1日生まれの方 |
85歳 | 昭和15年4月2日〜昭和16年4月1日生まれの方 |
90歳 | 昭和10年4月2日〜昭和11年4月1日生まれの方 |
95歳 | 昭和5年4月2日〜昭和6年4月1日生まれの方 |
100歳 | 大正14年4月2日〜大正15年4月1日生まれの方 |
101歳以上 |
大正14年4月1日以前生まれの方令和7年度のみ対象です。 |
60歳〜64歳 |
ヒト免疫不全ウイルスにより免疫の機能に日常生活がほとんど 不可能な程度の障害を有する方 |
上記以外の方は、5年の経過措置がありますので、当該年度に対象年齢に到達する年度に郵送いたします。
令和7年度69歳の方は、令和8年度に対象
令和7年度77歳の方は、令和10年度に対象
令和12年度からは接種日現在65歳の方と60歳〜64歳で条件にあてはまる方のみが対象となります。
下記の実施医療機関一覧をご覧ください。
帯状疱疹は、過去に水痘にかかった時に体の中に潜伏した水痘帯状疱疹ウイルスが再活性化することにより、神経支配領域に沿って、典型的には体の左右どちらかに帯状に、時に痛みを伴う水疱が出現する病気です。合併症の一つに皮膚の症状が治った後にも痛みが残る「帯状疱疹後神経痛」があり、日常生活に支障をきたすこともあります。 帯状疱疹は、70歳代で発症する方が最も多くなっています。
帯状疱疹ワクチンには生ワクチン(阪大微研:乾燥弱毒生水痘ワクチン「ビケン」)、組換えワクチン(GSK社:乾燥組換え帯状疱疹ワクチン「シングリックス」)の2種類があり、接種回数や接種方法、接種スケジュール、接種条件、効果とその持続期間、副反応などの特徴が異なっていますが、いずれのワクチンも、帯状疱疹やその合併症に対する予防効果が認められています。
生ワクチン(阪大微研) | 組換えワクチン(GSK社) | |
---|---|---|
接種回数 | 1回 |
2回 |
接種方法 | 皮下に接種 | 筋肉内に接種 |
接種スケジュール | なし | 通常、2か月以上の間隔を置いて2回接種1 |
接種できない方 | 病気や治療によって、免疫が低下している方は接種できません。 | 免疫の状態に関わらず接種できます。 |
接種に注意が必要な方 | 輸血やガンマグロブリンの注射を受けた方は治療後3か月以上、大量ガンマグロブリン療法を受けた方は治療後6か月以上置いて接種してください。 | 筋肉内に接種をするため、血小板減少症や凝固障害を有する方、抗凝固療法を実施されている方は注意が必要です。 |
自己負担額 | 3,820円2 |
2回 21,800円2 (1回 10,900円) |
1 病気や治療により、免疫の機能が低下したまたは低下する可能性がある方等は、医師が早期の接種が必要と判断した場合、接種間隔を1か月まで短縮できます。
2 減額制度がありますので、下記をご覧ください。
経過年数 | 生ワクチン(阪大微研) | 組換えワクチン(GSK社) |
---|---|---|
接種後1年時点 | 6割程度の予防効果 | 9割以上の予防効果 |
接種後5年時点 | 4割程度の予防効果 | 9割程度の予防効果 |
接種後10年時点 | - |
7割程度の予防効果 |
合併症の一つである、帯状疱疹後神経痛に対するワクチンの効果は、接種後3年時点で、生ワクチンは6割程度、組換えワクチンは9割以上と報告されています。
ワクチンを接種後に以下のような副反応がみられることがあります。
接種後に気になる症状を認めた場合は、接種した医療機関へお問い合わせください。
主な副反応の発現割合 | 生ワクチン(阪大微研) | 組換えワクチン(GSK社) |
---|---|---|
70%以上 |
- |
疼痛 |
30%以上 | 発赤 |
発赤 筋肉痛、疲労 |
10%以上 |
そう痒感、熱感 腫脹、疼痛、硬結 |
頭痛、腫脹 悪寒、発熱、胃腸症状 |
1%以上 | 発疹、倦怠感 | そう痒感、倦怠感、その他疼痛 |
ワクチンを接種した部位の症状、各社の添付文書より厚労省にて作成
下記の対象に該当する方は、手続きをすることで減額した金額で接種することができます。
無料
半額
必ず接種の2週間前までに申請手続きをお済ませください。
「釧路町高齢者肺炎球菌予防接種及び高齢者帯状疱疹予防接種 自己負担額減免申請書」に記入し、窓口へ提出してください。申請書は、あいぱーる・各支所にあります。
申請書受理後、課税状況等を確認させていただき、郵送で結果をお知らせします。
「釧路町高齢者帯状疱疹予防接種減免接種券」を送付しますので、接種時に実施機関へ提出してください。
「釧路町高齢者肺炎球菌予防接種及び高齢者帯状疱疹予防接種自己負担額減免申請却下決定通知書」を送付しますが、通常の自己負担額をお支払いいただくことで接種できます。
ワクチンの接種後30分程度は安静にしてください。また、体調に異常を感じた場合には、速やかに医師へ連絡してください。 注射した部分は清潔に保つようにしてください。接種当日の入浴は問題ありません。 当日の激しい運動は控えるようにしてください。
予防接種は、感染症を予防するために重要なものですが、健康被害(病気になったり障害が残ったりすること)が起こることがあります。極めてまれではあるものの、副反応による健康被害をなくすことはできないことから、救済制度が設けられています。 制度の利用を申し込む時は、下記担当までお問い合わせください。