釧路保健所より水痘警報が発令されました。
今後、流行がさらに拡大する可能性がありますので、感染予防に努めてください。
水痘とは、いわゆる「みずぼうそう」のことで、水痘・帯状疱疹ウイルスの初回感染によって引き起こされる疾患です。空気感染、飛沫感染、接触感染により広がり、感染から2週間程度の潜伏期間を経た後に発疹・発熱などの症状が出現します。多くは発疹がかさぶたになって治癒しますが、一部は脳炎・肺炎・肝炎などを合併し、重症化することもあります。 特に、抵抗力の弱い乳幼児や高齢者、薬剤などの影響で免疫力が低下している人が感染した場合、重症化しやすいので、注意が必要です。
令和7年5月19日㈪〜令和7年5月25日㈰
釧路 | 全道 | |
---|---|---|
定点あたり患者数 | 2.67人【速報値】 |
0.78人【速報値】 |
定点患者総数 |
16人【速報値】 |
80人【速報値】 |
厚生労働省の感染症発生動向調査により把握した、全道の定点医療機関を受診した水痘患者数が、国立感染症研究所において設定した警報・注意報レベルの基準値に達したときに発令し、大きな流行の発生や継続が疑われることを指します。
警報開始基準値 | 警報終息基準値 | 注意報基準値 | |
---|---|---|---|
定点あたりの患者数(人) | 2 | 1 | 1 |
原因病原体である水痘・帯状疱疹ウイルスは空気感染するため、その予防は患者との接触を避けることが重要です。平成26年10月から水痘ワクチンが定期接種となっており、1回の接種により重症化を、2回の接種により発症を防げると考えられています。 学校保健安全法施行規則により、全ての発疹がかさぶたになる (痂皮化)まで出席停止と定められています。