下水道は、住民の衛生的で快適な生活環境の確保及び公共用水域の水質保全など、公共性・公益性の高い住民生活にとって必要不可欠な都市基盤施設であります。
下水道事業は、汚水処理を優先することにより生活環境の保全と公衆衛生の向上等を重点的に進めてきた一方、近年頻発する短時間豪雨などによる浸水被害軽減のための雨水管整備についても、生命や財産を守る観点から重要な取り組みと認識しております。
更には、少子高齢化の加速度的進行、生活スタイルの多様化、省資源化などにより料金収入の減少が見込まれるなど、経営環境の変化に対応しながら将来にわたって安定的に事業を継続する必要があります。
平成26年8月29日には、総務省より「公営企業の経営に当たっての留意事項について」の通知が発出され、将来にわたって、安定的に事業を継続していくための、中長期的な基本計画である「経営戦略」の策定について、各地方公共団体に要請されました。
このため、総務省通知に基づいた形での現状分析を行うとともに、厳しい環境下においても計画的かつ健全な運営を継続する必要があるため、今般、「経営戦略」を策定いたしました。